今の王道は「風俗嬢」や「パパ活嬢」のなりすまし

近年では、スカウトの集客方法も変化しているという。前述の、過去に歌舞伎町でスカウトをしていた男性(20代)はこう語る。

「ここ数年の間にスカウトの集客方法は、路上(ストリート)からSNSへと変わり、とくに今、王道といわれているのが『風俗嬢』や『パパ活嬢』になりすましたアカウント。ふだんから大量の札束や、ホストクラブで豪遊するような“金持ちアピール”をすることで、女の子をおびき寄せるんです。実際には、ネットで拾った画像を使い回しているだけですし、宣伝目的で『アマギフ1万円プレゼント企画』とかもやるんですけど、もちろん誰も当たりません。

それでも、たまに女の子から『どうしてそんなに稼げてるんですか?』と相談が来るので、『この〇〇(自分)というスカウトがいい店を紹介してくれるんです』と、自作自演するわけですね。ひと昔前は、『#出稼ぎ』『#風俗』といったハッシュタグとともにツイートするスカウトのアカウントも多かったのですが、今は成りすましのアカウントを何十個も使い回し、SNS経由でつながった女の子を風俗に斡旋するといった感じです」

時代とともに変化していくスカウト事情。「受け子」や「掛け子」もしながら女性を騙す彼らは、スカウトマンではなく、もはや“粗暴な詐欺師”である。

歌舞伎町(撮影/集英社オンライン)
歌舞伎町(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班