空前のデジタル人材不足…リスキリング後に新しい仕事に就くために必要な「3P」とは? 経験のない若者が成長分野で働くための戦い方
新たにスキルを習得し、職種転換や転職をめざす「リスキリング」。実際に新しい仕事に就くためには、どう行動すればよいのだろうか。『新しいスキルで自分の未来を創る リスキリング【実践編】』(後藤宗明/著、日本能率協会マネジメントセンター)より、一部編集してお伝えする。
リスキリング #2
Personality(パーソナリティ:人柄、個性)
最後に、チャンスをもらうためにはやはりパーソナリティ、つまり人柄や個性をアピールすることも大切です。人間的魅力と考えても良いかもしれません。志望理由書や職務経歴書の書き方や内容から会ってみたいと感じさせる工夫が必要です。
また実際の面接の際には当然、パーソナリティやカルチャーフィットのチェックがあります。中高年がスタートアップに応募するような場合には、上から目線や横柄な態度、年齢の上下に細かい等の面が出ていると、カルチャーフィットの観点から採用されるのが難しくなります。
以上、リスキリングをした方がチャンスをもらうための3Pについてご紹介しました。繰り返しになりますが、成長分野の募集では、必要なスキルが全部揃った候補者は少なく、諦めずに最初のチャンスをもらうための、パッション(情熱)、ポテンシャル(将来性)、パーソナリティ(人柄)のアピールを心がけてください。
取材・文/園田遼弥 写真/shutterstock
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『新しいスキルで自分の未来を創る リスキリング 【実践編】』(日本能率協会マネジメントセンター)
後藤 宗明 (著)
2023/9/1
¥2,035
320ページ
ISBN:978-4800591401
【内容紹介】
リスキリングとは「新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」であり、重要性が叫ばれつつあったが、岸田総理の所信表明演説以降、国や自治体、企業などで具体的なリスキリングの流れや取り組みが始まっている。
こうした背景のなかで注目されているのが「個人のリスキリング」だ。リスキリングは、本来は企業などが従業員(個人)に対して提供するものであるが、現実的にこれに対応できる企業は少ない一方で、労働移動はまったなしの状況になっている。
本書は、現在注目されている「リスキリング」が実践できるようになる一冊。これからリスキリングを実践しようとしている人だけでなく、リスキリングの意味やこれからのビジネストレンドを知りたい人にも役立つ一冊です。