地主が激怒「ウチの土地になにしてくれたんだ!」

伊藤被告が住んでいたアパートの近隣住人(70代・女性)は、伊藤被告の「異変」には気づかなかった。

「伊藤さんが引っ越されてきたのは、今から2年くらい前だったかな。ここのアパートは、ご近所付き合いもほとんどないので、一度も話したことはありません。ただ、騒音に迷惑したこともないし、物音ひとつしないほど静かでしたよ。男の人と一緒にいる姿も見かけたこともありません。いつも23時すぎくらいにドアが閉まる音が聞こえたので、『お仕事が忙しいのかな?』くらいにしか思ってませんでした」

また、2度にわたり乳児の遺体が遺棄された「空き地」の所有者の男性(70代)は、集英社オンラインの取材に怒りをあらわにした。

伊藤被告が暮らしていたアパート(撮影/集英社オンライン)
伊藤被告が暮らしていたアパート(撮影/集英社オンライン)

「警察から連絡がきて事件のことを知ったんだけど、腹立ちますね。赤ちゃんが可哀想なのはもちろんだけど、ウチの土地になにしてくれたんだ!という怒りの気持ちも大きいよね。もともと、あそこでは畑をやっていて、今でも半年に1回くらいは雑草を刈ったり、植木屋さんに頼んで手入れをしていたの。ひと昔前まではゴミのポイ捨てもあったから、散歩のついでにチェックして綺麗にしてたんだよね。

今回捕まった人は『去年の6月も(赤ちゃんを)捨てた』とか言ってるらしいけど、そういったものを見たことないし、植木屋さんからもそういう報告をされたことはないよ。まぁ、本人が捨てたって言ってるなら、そうなんだろうけど…」

捜査関係者によると、伊藤被告はこれまで妊娠届を提出しておらず、妊婦検診なども一切受けていなかったという。

2度にわたり我が子を捨てた“鬼母”は「一人では育てられないと考えた」とも供述しているという。


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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班