暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を……
その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。
浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。
さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。
その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。
浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。
不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。
突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。
Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。