山本由伸よりも攻略の難しい投手がいる

クライマックスシリーズ前から関西では異様な盛り上がりを見せているが、関西対決が実現した場合、勝敗のポイントはどこにあるのだろうか。

「阪神打線がオリックス投手陣を攻略できるかどうかが、ひとつの鍵になります」

在阪スポーツ紙のデスクはこう指摘する。今季のオリックスには山本由伸宮城大弥、宇田川優希、山崎颯一郎といったWBC優勝に貢献した“侍ジャパンカルテット”に加えて、大谷翔平Ⅱ世との呼び声高い山下舜平太も頭角をあらわした。まさに鉄壁のオリックス投手陣だが、山本や宮城よりも警戒すべき投手がいるという。

球界屈指の投手陣を擁してリーグ3連覇を果たしたオリックス・中嶋監督 写真/共同通信社
球界屈指の投手陣を擁してリーグ3連覇を果たしたオリックス・中嶋監督 写真/共同通信社

「エース山本はもちろん、宮城、山下という若くて活きのいい左右の好投手を攻略するのも非常に難しいと思います。しかし、日本シリーズでオリックスと対戦する場合、阪神にとって最も厄介な相手は山崎福也という4番手の投手です」

山崎福也は、2014年に明治大学からドラフト1位で入団した9年目のサウスポー。今季はキャリアハイの9勝(3敗)を挙げ、国内FA権を取得し、オフの去就が注目されている。

「日本シリーズの“短期決戦”という点では、山崎福の投げるチェンジアップはなかなか攻略できないんじゃないですかね。目いっぱい腕を振りぬいて投げるあの遅球はもはや“魔球”です。今年のオールスターでもセリーグの打者はチェンジアップで抑えられていましたし、昨季の日本シリーズでも村上宗隆、山田哲人擁するヤクルト打線を封じて優秀選手賞に選ばれています。緊張感あふれる大舞台であの緩い球を投げてくる彼は、まちがいなくクセ者ですね。

さらに、彼はバッティングが非常にいいんですよね。今季の交流戦でもマルチ安打に適時打と活躍しましたし、投手も打席に入る甲子園では必ず活躍すると思います。阪神が日本一になるためには4番手投手である山崎福からの白星の取りこぼしは絶対に避けないといけません」(前出・デスク)

阪神とオリックス、どちらが関西の盟主たるのか、ついに決するときはくるのか。まずは10月18日から始まるCSファイナルステージを両チームが勝ち上がり、球史に残る熱狂の“御堂筋シリーズ”の実現と、関西ファン同士ならではのケレン味のきいた舌戦にも期待したい。


取材・文/集英社オンライン編集部

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