不登校・引きこもり…父の縁で職に就くも…

親族に狂気の刃を向けた昭仁容疑者は、神奈川県相模原市内で育ち、実家は製麺所を経営していた という。

「私は昭仁くんの母親と仲良くて…お母さんはとっても昭仁くんを可愛がっていました。昭仁くんは小学校のころから不登校気味でした。性格的にというか、昭仁くんが何か言ったことに対して間違っていたときがあって、周りの同級生が『それは違うでしょ』って言ったらそれを受け入れられずに怒ってしまったというか…。なんとなくですがプライドが高かったんだと思います。普通なら笑ってすますようなことじゃないですか。それができない子だったと子どもから聞いています。いずれにせよそのまま中学も来なくなってしまったようなんです。それから高校にも行っていたのかどうかわかりませんが、自宅にずっといる状態だとお母さんがこぼしていました」

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送検される昭仁容疑者(写真/共同通信社)

大橋家と古くからの知人もこう証言する。

「昭仁くんのご両親は本人のやりたいように自由にさせるような、そういう教育方針だったように思います。小、中学生のときに突然『学校に行きたくない』と、引きこもり生活を始めましたが、ご両親は心配しながらもあまり口うるさくは言っていないような雰囲気でした」

引きこもり生活を続けていた昭仁容疑者だったが、18歳ごろになると、相模原市内で人気のラーメン店で修行を始めたという。仕事が決まった際は母親に「最初の給料が出たらお好み焼きを食べに連れていくね」と話すと、母は涙を流して喜んだという。

修行先の関係者が証言する。

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事件現場となったラーメン店には花がたくさん供えられていた(撮影/集英社オンライン)

「ちょうどウチも人手が足りないタイミングで、彼の父親から『うちの子のめんどうを見てもらえないだろうか』と頼まれたので、それからウチでは3年間くらい修行していましたね。仕事は真面目にやっていましたし、他のバイトさんと揉めたり、突然暴れるようなことはなかったですね。コミュニケーションも普通にとっていました。3年間で無断欠勤もなく、寝坊で遅刻を数回したくらいでしたよ。18歳くらいの若者にしたら真面目な子でしたよ」