破壊1週間後に再び現場に行ってみると…

「巣が落とされたからといってすぐにそこからハチたちが消えることは絶対にありません。
キイロスズメバチは業者が完全に駆除してもまた同じ場所に巣を作ることもある種。
駆除時には行方をくらましていたハチが戻ってきてまた巣をつくるんですね。これを“戻りバチ”といいます。
本来なら巣を除去した後に1時間半~2時間ほど待って、戻りバチも駆除するんですが…今回は薬剤で大半を殺したわけでもないですし、また同じところに巣をつくる可能性は高いと思います」

巣の破壊から約1週間後、記者が現場となった葛野川トンネルに訪れてみると、櫻庭さんの言うとおり、しっかりと巣は再建されていた。

破壊1週間で早くも新たな巣がつくられていた。サイズはすでにスイカ程度に達している
破壊1週間で早くも新たな巣がつくられていた。サイズはすでにスイカ程度に達している
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巣の表面では数十匹のキイロスズメバチが動きまわり、近づくと威嚇するようにブンブンと飛んでくる。トンネルの外にも数匹飛んでおり、今度こそ破壊されないようにと警戒を強めているのだろうか。
その旨を市役所に連絡すると「準備と業者との兼ね合いもありますが、なるべく早く対応します」とのことだった。

巣を破壊する動画を投稿したものの、批判コメントの集中砲火で“ハチの巣”にされてしまった投稿者。
巣を発見したらすみやかに自治体などに連絡を。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班