今の年齢の体で何かを残せたら

――そんな大好きなグラビアのお仕事も、2017年、29歳のタイミングで引退しています。

30歳を目前して、年齢的にも(キャリアを)切り替えやすいタイミングといいますか、これからはお芝居をがんばっていこうって思った年齢だったんでしょうね、たぶん。16歳から13年間もやってましたし。

――それだけやっていたら「もういいかな」と?

「もういいかな」というよりは「もう自分をグラビアで表現することがなくなった」みたいな感覚が大きかったかもしれないです。こんな衣装も着たし、あんな場所に行って撮影もしたし、こういう雰囲気の写真ももう全部「経験済み」になったというか。私が見せられることはもうないかもと思ったのもありますね。

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――しかし、まだ原さんのグラビアを見たい人はたくさんいるのでは。

インスタのコメントでも「また見たいです」ってコメントはけっこういただきます。

――戻りたいという気持ちは?

今年のお正月に実家に帰ったときに今までの自分の写真集を全部見返したんですよ。そうしたら、その年代ごとに体形、髪型、雰囲気が全然違っていて。だったら今の自分の年齢で何かひとつ、かたちに残してもいいのかな、と思ったりはしましたね。

グラビアに戻りたいというよりは、今の自分を収める作品をフォトブックくらいのボリュームでできたらいいなと。