同級生の母親は取材に…

母親は毎朝車でどこかへ出かけていたが、事件の1週間前から車は置きっぱなしになっていたという。この住人が最後に母親の姿を見かけたのは事件前日の23日の夕方だった。

「家からお子さん2人を連れて出てきて、車には乗らず歩いてどこかに向かっていました。以前はアパートの1階の人とも仲良くて、かなり頻繁にその家に遊びに行っていましたが、そのかたももう引っ越してしまったんですよね。そこへきて、ご主人も家を出てしまっていたのなら、ひとりでいろいろと思い詰めてしまったのかもしれないですね」

また、継真君の小学校の同級生の保護者はこう語った。

「私が知る限りは普通のお母さんという感じでした。夕方、学童に継真くんを迎えにいってから、下の子を保育所に迎えにいくスケジュールだったことは知っていましたが、顔を合わせればあいさつをする程度で、詳しく話したことはありません。でも変な噂とかも聞いたことないし、なんでこんな事件を、と驚いています。子供からは継真くんとはよくサッカーをして遊んでいたということは聞いていますが、家庭内のことはあまりわからないですね」

継真君と学童が一緒だった保護者にも話を聞いたが、事件につながるようなことは思い当たらない様子だった。

一家が暮らしていたアパート(撮影/集英社オンライン)
一家が暮らしていたアパート(撮影/集英社オンライン)

「本当に普通のお母さんという印象ですね。肩くらいまでの髪の毛を茶色にしていて、ちょっときつめの顔だちだったみたいですが、そのくらいのことくらいしかわかりません。少なくとも保護者のあいだで、何か虐待などの噂があるとかは聞いたことありませんし、継真くんがお母さんを怖がっていたような話も、聞いたことありません」

母親が守っていた心の平安の扉を壊してしまった原因はなんなのだろうか。幼き我が子たちを、二度とその腕で抱きしめることはできなくなった。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班