世界の性教育の教科書事情

人間の歴史は「性」によってつくられました。また、性の繋がりによって社会が生まれ、文化が育ってきました。こうした事実をもとにして、科学的、生物学的にも正しく表現し、子どもたちに伝えていくのが性の教科書です。

フランスでは、科学や生物の教科書を通して性について全面的に教えようとし、将来に必要な共通の基礎知識や性行動についてしっかり学びとるようになっています。オランダでは、生物の学習の中で受胎調節(避妊)について詳しく学び、責任ある関係作りや性暴力について考える時間なども設定されています。世界的にみると学校教育の全学年を通じて性の知識・意識を深める取り組みが行われています。

そして近年、ユネスコやユニセフ、WHOなどが世界の性教育の専門家の協力を得て、性を人権として大切にする科学的な性教育のガイダンス(指導・助言の書)を作成するなど、国際的な性教育改革が進められています。

#2『おふざけスキンシップ、実はNGな理由は? スカートめくりやカンチョーも「あなたが好きならやっていい」わけじゃない』はこちらから

#3『子どもとお風呂はいつまで入っていい?→「体つきの変化が、子どもではなく“異性”として捉えてしまう」。“何でも話せる親子関係”は「タッチング」と「リスニング」で育てられる!』はこちらから

『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』(KADOKAWA)
フクチマミ、村瀬幸浩
世界のポルノの約6割を作っている“性産業”先進国の日本なのに、性教育は韓国、中国にも遅れている実情。「思春期になったら…」だと遅すぎる理由〈おうち性教育はじめます〉_2
発売日:2020年3月3日
価格:1,430円(税込)
単行本:200ページ
ISBN:4040645170
子どもにどうやって伝えたら…が、マンガでわかる!

「なんでママは立っておしっこしないの?」と聞かれたら、「知らないおじさんに髪をひっぱられた!」と子どもが泣いて帰ってきたら、どうしますか?
おうち性教育=子どもを守るための教育です。

自らが学校で詳しく「性教育」を教えてもらってこなかったママ・パパたち。今の学校ではさらに教える範囲が狭くなっています。その一方、幼児からネットを使い性情報に簡単につながることができる現在、
子どもが性の対象になった事件を伝えるニュースも連日報道され「自分の子どもを被害者にも加害者にもしたくない」という漠然とした不安でいっぱいです。
性教育を学ぶことは、実は「性犯罪の被害者・加害者にならない」「低年齢の性体験・妊娠のリスクを回避できる」さらに「自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる」とメリットばかり!

では、いつ何から伝えるの? 世界では、5歳から(!)の性教育を取り入れている国が多く、3~10歳ごろの自分の体に興味を持ち始めた時が最も教えやすいタイミング。

お風呂上がりに「おしり~おっぱい~」とふざけ始めたら、教えるチャンスです! 本書は、「うちにも赤ちゃんはくる?」といった突然やってくる素朴な質問への答え方から、性犯罪の被害者・加害者にならないための日々の言葉かけ、思春期に訪れる男女の心と体の変化まで、親子で一緒に学ぶことができます。
日々の家族の会話で子どもを守り、これからの時代を生き抜くための力を養う「おうち性教育」をはじめましょう。 
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