奄美大島に思い出がいっぱい
──VR研究を行う友彦のチーム「シンセカイ」を演じた共演者のみなさんとの交流はありましたか?
そうですね、奄美大島に滞在したことで、共演者のみなさんと島の情報交換をしながら仲よくなっていきました。
「シンセカイ」チームの中には、1カ月くらい島に滞在していた方もいて、「○○のスーパーは何でも置いてあってよかった」とか「この店の〇〇が美味しかった」とか、いろいろと教えていただきました。情報を交換して助け合いながら撮影ができてよかったです。
あと大自然に囲まれていたので、撮影が終わった後の疲れた体を自然が癒してくれましたね。すごく気持ちよかったし、いい環境で仕事ができたと思います。
──印象に残っていることはありますか?
僕は仕事の都合で行けなかったのですが、共演者のみなさんは撮影のないときに、スキューバダイビングや泥染でTシャツ作りをしていたそうです。僕の分もTシャツを作ってプレゼントしていただきました! 愛を感じましたね(笑)。
それから奄美大島のユタ(シャーマン:霊媒師)に占ってもらいました。「胃腸に気をつけながら、お仕事はまだまだ頑張りなさい」と言われました。
──劇中には“イマジョ”という真っ赤な女性の怨念が現れますが、奄美大島には実際に“ヤンチュの呪い”という迷信があるそうです。撮影中、恐い現象など起こりませんでしたか?
なかったです。撮影現場はすごく楽しくて、いつもワイワイ賑やかでした。本当に何も起こらないので「じゃあ、みんな心霊現象作っちゃう?」というノリになり、自撮りで“恐い写真選手権”みたいなことやっていました(笑)。
──この作品は最先端技術で仮想現実を作り出しますが、西畑さんが作るならどういう仮想空間にしますか?
西畑大吾のことが好きな人しか入れない空間(笑)。みんなで日なたぼっこをしながら「気持ちいいですね〜」と語り合う。あとサウナに入って整えるのもいいですね。快適な時間をファンのみなさんと共有したいです。
──完成した映画を見た感想はいかがですか? ビビリだとおっしゃっていましたが、楽しめました?
脚本も読んでるし、撮影もしているのにめちゃくちゃ怖かったです! メタバース(インターネット上の仮想空間)に“イマジョ”の怨念が入り込んで島が大変なことになっていくという、ぶっ飛んだ展開のホラーですが、サバイバル要素もあるし、謎解きみたいな面白さもあるので、いろんな方に楽しんでいただけると思います。