刊行後2年経っても毎月1万のDLが途切れない。『妻が口をきいてくれません』電子版大ヒットの理由を担当編集が語る。「家の本棚に置きにくいタイトルというのも一因なのでは(笑)」
大ヒットしたマンガ『妻が口をきいてくれません』の著者・野原広子氏の新連載『さいごの恋』は、46歳の独身女性が主人公。夫婦や家族関係を描き続けてきた野原氏の新境地ともいえる本作と、野原作品のすごさを担当編集の今野加寿子氏が語る。
すでに20万部超え
――すでに紙とデジタル版を合わせて20万部を超えているとのことですが。
書籍の発売から2年以上経って、いまだに毎月約10,000もの電子版ダウンロードがある作品は、滅多にありません。
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――最新作の『さいごの恋』も、そんな作品になりそうですね。
他の人のことが気になりつつも、ある程度年齢を重ねると、女性同士であまり突っ込んだ話はしなくなります。特に、性的な事柄は親しい友人ともなかなか共有できません。
独身女性同士でも「あなた、ずっと彼氏いないの?」とか「結婚する気、あるの?」なんて聞きにくいし、話しにくい。
そういう女性たちにとって『さいごの恋』の清美サンは、ダウンロードしてスマホに入れることで、読者の心の友になれるような気がしています。
取材・文/工藤菊香 漫画/野原広子
新連載『さいごの恋』はこちらから
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2020年11月26日発売
1,210円(税込)
A5判/168ページ
ISBN:978-4-08-788048-9
第25回手塚治虫文化賞「短編賞」受賞!メディアで大反響、夫婦の問題を掘り下げる賛否両論の話題作!
妻はなんで怒っているのだろう……。妻、娘塚、息子の四人家族として、ごく平和に暮らしていると思っていた夫。
しかし、ある時から妻との会話がなくなる。3日、2週間と時は過ぎ、やがて会話のない生活は6年目に。
家事、育児は普通にこなしているし、大喧嘩した覚えもない。違うのは、必要最低限の言葉以外、妻から話しかけてこないことだけ……。
ウェブサイト「よみタイ」の大好評連載、衝撃の描き下ろし最終話を加えて待望の書籍化。