つらいときは思い切ってつらいと言ってみる
プライドや狭い視野によって自分自身を苦しめてしまうのが「若さ」というものかもしれませんが、ダサくても、みっともなくても、つらいときは思い切ってつらいと言ってみる。そうすると、今まで見えなかった道がいきなり開けたりするものです。
私もたまたま心を開けたことでクラスメイトとの間に接点が生まれ、それが互いのことを知り合うきっかけになりました。そして、女子たちとおしゃべりする中で少しずつ男女の違いや共通点を学び、偏ったジェンダー意識が徐々に矯正されていったように感じます(本当に少しずつではありますが)。
私はその後、友だちと恋バナをするのがライフワークとなり、今では「恋愛とジェンダー」をテーマにした文章を書いて生計を立てています。そう考えると、これは大学生活のみならず、私の人生を救う一件でもありました。
新しい環境の友だちというのは、つい気を遣ったり空気を読んだりして慎重に接しようとしてしまいがちです。そうやって恐る恐る関係性を築いていく姿勢はもちろん大切なのですが、もしかしたら、ときには思い切って自分からお腹を見せちゃうことも仲良くなるための秘訣かもしれない。
相手だって、お腹を見せられたら「自分も本音で接しなきゃ」と思うはずなので。特に我々男は弱さをさらけ出すことが苦手なので、「閉じるなキケン!」からの「開けば海路の日和あり」ということで、ぜひとも自己開示の練習を積んでみてください。
文/清田隆之 写真/shutterstock イラスト/小幡彩貴













