ヘルメット選びのポイントは安全性とサイズ感

だが、ヘルメットを着用するほうが安全とわかっていても、ちょっとそこまで行くのにスポーツタイプのヘルメットはなんとなく被りにくい…。初めて自転車用ヘルメットを購入する場合は、どんなところに気をつければいいのだろうか?

「ヘルメットを選ぶ基準は、軽さや通気性、デザインなどいろいろありますが、必ずチェックいただきたいのが安全性です。『自転車ヘルメット』として一定の基準をクリアした証しとなるマークがあるかどうか確認しましょう。そのひとつ『SG』マークは一般財団法人製品安全協会が定めた認定基準に合格した製品のみに与えられていて、安全性が保証されています。

また、SGマークのほかに日本自転車競技連盟(JCF)の安全基準に合格したJCF公認シールが貼られた製品や、海外メーカー製品の場合は、EU加盟国の基準を満たしたCEマークやアメリカ合衆国消費者安全委員会の安全基準をクリアした製品に与えられるCPSCマークを確認しましょう」(柿山さん)

安全性の次に重視しないといけないのがサイズと内部形状だ。

「ヘルメットは大きすぎると転倒したときに、脱落する恐れがありますし、小さいと圧迫感があり痛みや不快に感じることがありますので、試着して頭部にぴったり合うサイズを選んでいただきたいです。

また人によりますが、一般的にアジア人は欧米人に比べて、頭部は円形に近く側頭部が張り出しているのが特徴です。欧米ブランドの中には違和感を覚える場合も。緩すぎず、窮屈さを感じず、しっかり頭頂部まで被れているかがポイントになります」(柿山さん)

4月1日から自転車のヘルメット着用努力義務化スタート。被る?被らない? 手軽なヘルメットはないの?_2
サイズに迷うときはショップのスタッフに相談を。
写真協力:株式会社オージーケーカブト(写真はスクードL2)