堂安律という生き様と、夢への決意を伝えたい

有言実行の男、堂安律が決意表明。「日本サッカーを背負えるのは俺しかいない。国民のみなさんにまだ見たことのない景色を見せたい。だから、俺についてきてほしい」_3
堂安律『俺しかいない』(集英社)大好評発売中。挫折や葛藤を乗り越えて揺るぎない自信を身に付け、W杯という夢舞台で圧倒的な輝きを放つまでの軌跡を克明に記した待望の初書籍。

――日本代表が次のW杯に向けて再始動するこのタイミングで、初書籍『俺しかいない』を発売されました。この書籍にはどんな思いが込められているのでしょうか?

堂安 堂安律という生き様と、これからも夢に向かって突き進み続ける俺の決意を伝えたくて、この本を出しました。そもそも成功者としてではなく、挑戦者として出す本なので、ここに成功体験は書かれていません。

正直、ファンやサポーターが見てくれているものと、自分が感じている現実にはギャップがあります。小さいころからエリートだったとか、なんの壁にもぶつからずにW杯で活躍したとか思われがちですけど、たくさん葛藤して悩み抜いてきたし、決して順風満帆の人生ではなかったです。

俺は生まれながらの天才なんかじゃないし、常に、誰かしら上の存在がいる環境に身を置いてきました。人一倍、悩むことが多いし、表には出さないけど、不安でビビることもある。心のなかではいつも弱い自分と葛藤しています。

でも、下を向いたことは、ただの一度もありません。どんな逆境でも、野心と反骨心を燃えたぎらせ、夢のために、自分を誰よりも信じて生きてきました。

堂安律というひとりの人間がどうやって人生を歩んできたのか――。

この本を読んでもらった人には、ありのままの俺を知ってもらいたいし、「堂安ってこんな人間なんだ」「そんなことを考えていたんだ」と感じてもらえたらうれしいです。すでに夢を見つけた人も、まだ夢を探している途中の人も、今を本気で生きている人ならば、きっと共感してもらえると信じています。