「THE FIRST TAKE」出演で話題のVTuber界の歌姫・星街すいせい「本番当日は必死に眠気とたたかってました…」「近づけないのが悔しい」と初めて明かす思いとは_5
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バーチャルだからこそ“できること”“できないこと”、
パフォーマンスへの想い

――さまざまな作曲家の方とコラボして曲を作られる星街さんですが、作詞をされることも多いと聞きました。今回の「THE FIRST TAKE」でも歌われた代表曲の『Stellar Stellar』もご自身で歌詞を書かれたのですよね。

あの曲は大好きな夜をイメージした曲だったので楽しんで書くことができました。逆に朝とか昼間をテーマにした歌詞はイメージが湧きづらいです。昼ってつまんないんですよね。

夜の街を駆け抜けるような代表曲『Stellar Stellar』ミュージックビデオ

――その理由は?

多分、学校を思い出すのかも。私、学校の勉強が苦手で、当時の先生に「あと何回か休んだら学校にいられなくなるぞ!」とか言われていたクチなので(笑)。だから、学校の授業が終わって“自由”が始まる夕方くらいから夜にかけての時間がワクワクします。

――影響を受けた音楽はありますか?

昔から洋楽とボーカロイド音楽に夢中だったので、その影響はあるかも。洋楽だとマルーン5が大好きでしたし、ボーカロイドでいうと、Dixie Flatlineさんが作った『Just Be Friends』とかは何度も聴いていました。あと、最近エレクトロスイングという電子音楽のジャズにハマっているので、いつか曲に取り入れたいです!

――VTuberシンガーというこれまでの時代に存在しなかった肩書で活動していくことは、VTuberシンガーならではのお悩みもありそうですが。

VTuberシンガーという立ち位置で、“できること”と“できないこと”があるなっていうのはよく考えていて。できないことから言うと、私はバーチャルの世界に生きているので、お客さんとの物理的な距離にもどかしさを感じるときがあるんです。

2nd liveでパフォーマンスを披露する星街さん

でも“できること”もあって、バーチャルなので衣装をその場で変えられて、ライブの臨場感を維持したまま流れでいけるのはメリットかなって思います。今回の2nd live「Shout in Crisis」でも曲を歌い終えた後に、一瞬で服装と背景が変わって激しいテンポの曲に変わる演出を組み込んだりしました。こういうことができるのはバーチャルならではですよね。

会場となった東京ガーデンシアターを埋め尽くしたファンたち!

取材・文/TND幽介(A4studio) 画像/Ⓒ 2016 COVER Corp.

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