「(自分は)クリエイターだと思ってる」

彼の能力は情報収集力だけでなく、独特なワードセンスをはじめとする感性だ。「まるでクリエイターですね」と投げかければ、「だと思っている」と返す口調も決して悪ノリではなさそうだ。

「こんなこともあったな。港区の超高級ホテルに一度に何人も女の子を呼ぶ超富豪がいたんだよ。100億円じゃきかない1000億円単位の富豪だ。それで、複数の女の子を四つん這いにさせて犬の首輪をつけて室内を散歩させる。中には薬物を強要するのに近い形でやらせるケースもあると聞いている。水に溶いた覚せい剤を局部に塗りこむ性癖、もう普通じゃいられないんだろうな」

まるで漫画と思えるぐらい一概には信じがたい話だが、確認したところ、この事件は他誌でスクープされており、その超富豪は会長職を辞した。この一連のスキャンダルは、Z李氏が先駆けていたのだ。

驚くべき情報網もさることながら、Z李氏がカリスマ的なインフルエンサーとなったのは独特なワードセンスも理由のひとつだろう。本のタイトル『飛鳥クリニックは今日も雨』にもなっているクリニックは、歌舞伎町の片隅に実在するクリニックをイメージしているという。

「そこのクリニックは“新宿の住人”ご用達のクリニックなんだけどな。普通の病院に行けない事情があるとかそういうやつも差別なくみてくれる」

訳アリサイドのクリニックが今日も雨。物悲しくもどこかユーモラスな不思議な感覚になる。歌舞伎町をサバイブしてきたZ李氏ならではの視点だろう。

「女の子を四つん這いにさせ犬の首輪をつけて散歩させる社長」「トー横少女を探すために500万振り込んできた男」トラブルシューターZ季が出会った悪いヤツラと“難事件”_4
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後編では「スシローペロペロ事件」を含めたネットの糾弾文化や、Z李氏、滝沢ガレソ氏などの人気インフルエンサーが“第3のメディア”として機能し始めていることについて聞く。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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『飛鳥クリニックは今日も雨』
Z李
「女の子を四つん這いにさせ犬の首輪をつけて散歩させる社長」「トー横少女を探すために500万振り込んできた男」トラブルシューターZ季が出会った悪いヤツラと“難事件”_5
3月22日発売
1650円
192ページ
ISBN:978-4594094423
週刊SPA! 人気連載、待望の書籍化!  不夜城、眠らない街、東洋一の歓楽街。そんな言葉で表現される歌舞伎町の片隅で看板のない何でも屋を営むリーのもとには、昼夜を問わず厄介なトラブルが舞い込む。ポンジスキームと呼ばれる詐欺で荒稼ぎする詐欺師たち。それらを配下に収める暴力団。闇金業者に未成年売春シンジケート。彼らと激しく衝突し、時に共闘しながら時代を泳ぐリーには、忘れられない過去があった。 
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