説教、下心…女性の一人旅につきまとう危険

2022年5月、いよいよ出発。実家は福岡だが、旅の出発地点は大阪に設定し、そこから下道を使って日本を反時計回りに進むことにした。

「1周目はひたすら日本1周を目指してとなりの県へ移動していましたが、2周目からダーツを導入することにしました。
行き先がランダムの方が出会いに運命を感じられていいなって思ったのと、小さい頃から見ていた『ダーツの旅』に憧れてたので。ルーレットでもよかったけど、完全な運よりも、ある程度狙えたほうがいいじゃないですか。それで本当に当てたらラッキー、外れても面白いことが待ってることもありますから」

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ダーツで目的地を決める

2か月間かけてまずは日本1周を達成。そして、一度帰省したのち、昨年9月から2周目の旅をスタート。2月中旬に彼女のインスタグラムをのぞくと、23県目の目的地を決めるダーツを投じていると楽しそうに報告していた。

しかし、当然ながら楽しいことばかりではない。

「出会った人にお説教されるのが一番キツいです。去年の12月に乗せてもらった男性2人組に『人と違うことをして楽しいだけで終わってはダメだよ。なにかにつなげなきゃ』と説教されて……私自身、ヒッチハイクを何かにつなげたい気持ちもあるけど、別につながらなくても楽しければそれでいいって考える自分もいて。
どっちも本当の自分の気持ちで、どちらが正しいか答えを探すのがイヤ。自分探しの旅をしているわけではないのに、早く答えを求められた感じがしてつらかったです」

そして忘れてはいけないのは、MISAさんは23歳の若い女性だということ。彼女は落胆しながら続ける。

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23歳という若い女性には危険な旅にも思えるが…(本人提供)

「しかも、その人たちにホテルに誘われたんです。説教されたのと下心を持たれてたのでダブルパンチ……めちゃくちゃ泣きました。下心にはある程度、慣れていて、そのおかげで乗せてもらえてることも理解しているんですが……やっぱりキツかったですね」

その場はなんとか断って難を逃れたものの、女性が一人で旅をするのはやはり危険と隣合わせ。そのことを改めて痛感した出来事だった。