1隻作るのに半年かかるボトルシップはまるで人生と一緒。「自分を理解することが大事なんです」渡邊渚アナが超インドア趣味から学ぶこと_4
1隻作るのに半年かかるボトルシップはまるで人生と一緒。「自分を理解することが大事なんです」渡邊渚アナが超インドア趣味から学ぶこと_5

瓶の中で帆を張る

ではその作り方の秘密を簡単に明かしますと(笑)、瓶の口が大体2センチ以下なので、そこを通れるサイズの部品になるように設計図を描き、木を切り、塗装。

一度外で接着剤を使わず仮で完成させ、入念なリハーサルをしてから瓶の中で組み立て、帆を張っていくという流れです。ボトルシップの作業で最も難易度が高いのがこの瓶内での作業。

私も初めて作った時、うまくいかないのではと不安に思ったのですが、製作途中で、ある意外なことに気が付きました。それは「ボトルシップにさほど器用さはいらない」ということです。

もし瓶内での作業に自信がなければ、なるべく瓶の中で糸を結ぶなどの難しい作業を減らす工程にすればいいだけ。これが正しいという作り方はありません。完成が美しくあればいいのです。

作り方を決める裁量はすべて自分にある。つまり大事なのは自分の技量・不器用さを把握することなのです。できないことをしようとするのではなく、自分の不器用さを理解して作業を変えればいい。まさに人生と一緒! 自分を理解することが一番大事。

ハードルが高いと思いこんでいたボトルシップ製作が急に自由で開放的なもののように感じてきませか? 私はこの気づきをきっかけにボトルシップの世界にのめり込んでいきました。

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