郡司恭子アナの戦友?!
──アナウンサーという仕事に魅了されたのは、実際に入社してからだったんですね?
会社には頼もしいチームメイトがたくさんいましたから。時代と共にトップダウンで何かを言われる経験って、圧倒的に少なくなっているじゃないですか。でも良いチームになるために、必要なことはお互いに言い合わなければいけない。
1年目のときに先輩から「後輩を指導することもお給料に入っているんだよ」と言われたんです。そのときに「育てていただいている」という意識も生まれましたし、今もその言葉を思い出して、後輩が意見を出しやすい環境づくりを心がけるようにしています。
──「Audire」に携わっているアナウンサーは何人ですか?
意見を聞いたアナウンサーはほぼ全員といえます。全員とコミュニケーションをとるためにも、ブランドの定例会議以外の時間帯でコーヒーを片手にカジュアルな雰囲気で話しをしたり、ミーティングは1時間以内に終わらせるようにセッティングしたり。
そうして引き出したベテランから若手までの意見を必ずどこかに反映させるようにしています。
──郡司さんが特に頼りにしている人は?
ひとつ下の岩本乃蒼アナは、戦友だと思っています。彼女が1年目のときから「ZIP!」を一緒に担当することになって。毎朝3時過ぎに、コンビニエンスストアの前で一緒に朝ご飯を食べてから生放送に行くのが、ルーティンになりました。
おにぎりを食べたり、岩本が好きなフィナンシェを買ったり。そこから、仕事もプライベートもお互い何でも話すようになりました。早朝の一見地味にも思える時間が、信頼関係を作ったと思います。
あと、彼女は取り繕わず、ちゃんと本音を言ってくれる人。例えば30代になり、周りに結婚・出産を経験する友人が増えていくと、隣の芝生が青く見えてしまうこともあって。
そんなときに、「他に替えが利かない、自分にしかできない選択をしていてかっこいい」と肯定してくれました。その言葉が素直にうれしかった。同僚という枠を超えた仲だと思っています。
──「Audire」でも意見を求めることも多いんですか?
そうですね。事業を運営するときに、私は提案者として主観的にならないことを心掛けているんですが、事業プランや施策について、客観的な意見を聞きたいと思ったときに、彼女から意見をもらうことも多いです。
佐藤真知子アナや杉原凛アナ、そして忽滑谷こころアナも、率先して運営に携わってくれる頼もしい存在。
迷ったり、悩んだりしたときには、水卜さんや徳島さんに相談します。ふたりはいつも解決のヒントとなる言葉をくれるんです。
頼れる存在が近くにいることが、チーム運営の秘訣かもしれません。
──心強いメンバーですね。
水卜さん、徳島さん、岩本の4人ではプライベートで一緒に旅行に行ったことも。岩本と私が作った「旅のしおり」をもとに遊びました(笑)。
今でも4人で振り返っては楽しかったね、また行きたいねと話しています。遠くない将来、行けたらいいな。
私が「Oha!4 NEWS LIVE」という番組を卒業するタイミングで水卜さんと会ったとき、「きょんちゃん、Oha!4お疲れさまでした」という、プレート付きのケーキを準備してくれたんです。その細やかな気遣いと優しさにジーンときて、涙をこらえたことを覚えています。
これだけ寄り添ってくれて、相談できて、アドバイスもくれる仲間が身近にいる。私のアナウンサー愛と日本テレビ愛は、仲間の存在がいたから育まれたと思います。