猫の理想の食事回数は1日3食…ではない?

皆さんのお宅では、1日何回ごはんをあげていますか? 一般的な家庭では、猫(成猫)の食事回数は1日2、3回程度と言われています。キャットフードメーカーの多くも、同様の回数を推奨しています。
しかし、野生の猫の食事回数はというと……なんと10回以上!

ある研究では、いつでもごはんを食べられるようにしておいたところ、1回6〜8グラム程度の量を、1日あたり13〜16回食べていたという報告も。このように、本来猫は頻回小食、つまり「ちょこちょこ食い」の動物なのです。

こうした習性から、猫の胃は、他の動物と比べて大きく膨らまず、食べ物をため込むことが苦手です。たとえば、大型哺乳類を捕食するライオンやオオカミは、体重の4分の1から5分の1の量を「食いだめ」できますが、猫はカリカリを12時間程度しか胃の中にとどめることができません。しかも、短時間に一気食いすると、吐き戻してしまいます。

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つまり、「1日に2〜3回」という猫の食事回数は、人間が1日10回も食事を用意するのが難しいため、現実的な妥協点として設定されているのです。なので、猫がカリカリを少しかじってどこか行ってしまうようなことがあっても、「おいしくなかったのかな?」と慌てないでくださいね。これが猫本来の快適な食事スタイルなのです。

最近では一袋あたり3〜5グラム入りの「小分け」のおやつも販売されているため、うまく使えば1日の食事を猫本来の食事回数に近づけることができるかもしれません。