ニュージャージーの都市伝説を追うカルト作品

ここからは海外の作品を紹介していく。3本目は『ジャージー・デビル・プロジェクト』だ。

思いっきりブレアウィッチに乗っかっているタイトルはあくまで邦題で、オリジナルタイトルは『The Last Broadcast』である。しかもこの作品、実はブレアウィッチよりも先に作られている。

ニュージャージー州の有名な都市伝説「ジャージー・デビル」を調査すべく、森の中へと踏み入った4人の撮影クルーのうち、3人が殺害される。残った1人が殺人の容疑をかけられ逮捕されるが、それを疑問に思った1人のドキュメンタリー作家が真相を追う–––––その様子をカメラに収めたのが本作だ。

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『The Last Broadcast』 画像出典:amazon.co.jp

これもドキュメンタリーの体裁を一切崩さず、架空の事件を、あたかも本当に起きたかのように追い続けていく。綿密に設定が練られており、観ればコレをイチから作ったのかと唖然とすること請け合いだ。

調査の過程も細かい部分まで描かれているため、架空と言われなければ嘘と見抜ける自信はない。そうして1時間以上にも渡り丁寧に積み上げてきた過程を自ら打ち壊し、恐るべき衝撃を与えるクライマックス! この急展開には、流石に「マジか!!!」と声が出てしまった。そら、カルトになるわけですよ。

というわけで、これもモキュメンタリーが好きなら必見の一作。ただ、日本国内ではVHSがリリースされたのみなので視聴はかなり困難だ。しかし、海外では最近になって豪華仕様のBlu-rayが発売されたので、英語オンリーでも問題ない方は、そちらを手に入れるのがよいだろう。