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「ネタをやる前から点数を聞くのが嫌だった」

「点数ないの、わかっていたので」まさかの結果に終わったキングオブコント2022で、ニッポンの社長が感じていた“異変”_1
ニッポンの社長。吉本興業所属。2013年結成。結成前から私生活で仲が良く、ピン芸人として活動していた辻(左)に前コンビを解散したばかりのケツ(右)が声をかけてコンビを結成した。今年4月より東京を拠点とすることが発表された
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——ネタを終えた時点で、すでに渋い表情をされていましたよね。点数がまだ出ていないのに。それがすごく意外だったのですが。

 点数が出ないの、わかっていたので。今大会の傾向というか、流れを見ていて、絶対(高い点は)出えへんやろなと。

ケツ 僕はそこまではわからなかったですけど……。

——今大会の傾向というのは?

 そもそもボケ数が少ないと厳しいだろうなと思っていました。僕らのネタは、ボケ数が5、6個しかないんです。だから、ネタをやる前から、最後に点数を聞くのは嫌やなと思っていて。

——手ごたえのあるなしに関係なく、ですか。

 手ごたえは関係ないですね。ウケることはウケていたんで。というよりも今回は全員、ウケていたんです。

——ややお客さんが温か過ぎたいうのはあったのかもしれませんね。どんなときも笑ってくれているという。そうなるとウケ量よりもウケ数の勝負になりがちですもんね。

 単純に弾(ボケ)を20発持っている人と6発持っている人だったら、20発持ってる人の方が強いだろうな、と。そういう感じはありました。

——なるほど。結果的に、辻さんの嫌な予感が的中した形になりました。ニッポンの社長は、計455点。10位という結果に終わってしまいました。

ケツ 僕は正直、思った以上に低かったなという感じです。