趣味は18禁漫画!?
――撮影会の次は?
DVDです。いつか結婚して子供が大きくなったときに、「お母さんこんなのやってたんだよ」と言えたらいいなぐらいの気持ちだったんですけど、「はいこれ!」と手渡されたのが、思いのほか小さな布の切れ端のような水着で。
えっこれを着るの? 思っていたのとちょっと違うぞというのが最初の印象でした。
――恥ずかしかった?
でも本当に恥ずかしかったのは、その後カメラのレンズが、めちゃめちゃ股間に近寄ってきた瞬間です。これはやばい。恥ずかしいころの騒ぎじゃない、どーしようと。
でも結局どうにもできず言われるがままにポーズを取り、お尻をマッサージされ、セクシービデオではないですが、かなり過激な内容のDVDになりました…。
――それでもやめようとは思わなかった?
いや正直思いました。ギャラも印税も入ってくると思っていたのに、3万円しか貰えなくて。あとは事務所に対してやめます宣言をいつするか、のタイミングだけのはずだったんですが……。
――思わぬ展開が待っていた?
過激だったから売れたのか、たまたま売れたのが過激だったのか。答えはよくわからないんですけど、思いの外その過激な1st DVDが売れてしまって。周りは、「よし、じゃあ次だ!」と異様なくらい盛り上がり、やめるにやめられなくなっちゃいました(苦笑)。
――さらに転機となったのが、「第3次ブームの主役に食い込むグラドル」として出演。「18禁のエロ漫画が好きです」という発言で、名前を一気に認知させた『ゴッドタン』(テレビ東京系2019年8月放送)です。
収録前にDVDが売れたことで調子に乗っていた事務所のスタッフに、「このあとアイドル路線で行くから過激な発言はしないように」って、クギを刺されていたんですけど。まぁいいか、この際だから全部ぶっちゃけちゃおうと思いまして(笑)。
――えっ!? アイドル…ですか?
……はい。レコーディング…といっても、普通の家の防音材を貼り付けただけの押し入れですけど、そこでレコーディングしたオリジナルの歌も1曲だけあって。ライブもやらされましたから。
――聴いてみたいです。
いやです。ゼッタイに、イヤです!! 本当に黒歴史なので。
――ライブで歌ったのは、その曲だけですか?
全部で3曲。他の2曲は、『キューティハニー』となぜか『黒猫のタンゴ』でした。
――すごい選曲!!(笑) 笑うのは失礼ですけど…笑っちゃいますね。
ですよね、笑いますよね。私も笑いました。私のキャラ的には『キューティハニー』の方が違和感がありますよね。抵抗できなかったことが悔やまれます…!