スポーツで活躍する末っ子たち!

––––盛り上がった今回のW杯。日本が、優勝候補と目されていたドイツ、スペインを撃破し、すばらしいパフォーマンスを見せてくれましたが、根本さんは選手の兄弟構成に注目していたそうですね?

今回出場した選手の中で、大事な得点をした堂安律選手と神業を魅せた三笘薫選手、そしてDFの酒井宏樹選手、キャプテンの吉田麻也選手などがみな、3兄弟の3男なんです。調べてみると、代表メンバーは長子や中間子よりも末っ子が多いんですよ。

※「長子」は最初に生まれた子。「中間子」は最初でも最後でもない子。「末っ子」は最後に生まれた子。2人兄弟の次男は「末っ子」にあたる。

サッカー日本代表の歴史的勝利の要因は兄弟構成にあった!?  堂安も三笘も。なぜ今、スポーツ界で“末っ子”たちが大活躍しているのか_1
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––––サッカーをはじめスポーツの世界では、長子よりも末っ子のほうが活躍するケースが目立っているようですが、それはなぜですか?

まず1つの要因として、下の子はスポーツを始める年齢が早いです。例えば、長子(例えば、お兄ちゃん)が小学1年生でサッカーを始めると、第二子(弟)が「ボクもやる!」と言い出して、早い子だと3~4歳で始める子もいます。

フィギュアスケートの浅田真央さんも姉の舞さんとともに5歳からリンクに通っていましたよね。下の子はこんな風にスポーツと出会うことが早くなることで、練習する時間も長くなり、そのスポーツが上手くなるケースがあるのです。