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改めて浮き彫りになった「報道被害」

虐待疑惑に決着か——。離島留学制度を利用して長崎県壱岐島の里親の元で暮らしていた茨城県出身の椎名隼都さん(17歳)が今年3月に失踪、約3週間後に遺体で見つかってから約2か月が経過した。
この件については失踪後に「週刊文春」が里親による虐待疑惑を報じたが、椎名さんの実父や他の留学生たちがこぞってこれを否定。事故死である可能性が高いと言及していたことを集英社オンラインが詳報した。

〈壱岐市・男子高校生死亡〉遂に“疑惑”に決着か。教育委員会・調査機関は「虐待はなかった」他の里子たちは残留「楽しいし、残りたい」新たな留学生も…_1
亡くなった椎名隼都さん
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そしてこのほど、里親継続の可否に関わる調査をしていた機関が「虐待はなかった」と判断した。

この問題については、離島留学制度の事務局である教育委員会(小中学校は壱岐市教委、高校は長崎県教委)が関係者への聞き取り調査を続け、管轄する児童相談所とも連絡を取り合ってきた。
隼都さんを始め複数の留学生の里親だったAさん夫妻について、両教委に取材した。次ページから同じ質問に対する両教委との一問一答を紹介する。