集英社オンラインでは独自に未婚の30代から40代男性を取材し、自身がなぜこれまで結婚しなかったのか、あるいはできなかったのかを自己分析をしてもらった。そこには「金だけじゃない」様々な彼らなりの葛藤があった。

まずご登場いただくのは“トラウマ男”。都内で駅係員として働く吉田さん(仮名・48歳、年収1000万円)は言う。

「30代半ばで1年間付き合った女性と万全を期したつもりでディズニーでプロポーズしたのですが、まさかの玉砕。理由は今もわからない。それがトラウマで以降、一般の女性とは深い関わりを持たずに生きてきました。
40代半ばに20代前半の吉原の風俗嬢に入れ込んだものの、店通いとLINEの関係だけで店外デートには持ち込めず、店を辞めたと同時に返信もなくなり(たぶんブロックされました)、かなりショックで……もう女性に本気で入れ込むことはないと思います」

吉田さんは「独身でお金に余裕もあるため今は吉原の高級ソープで発散」「たまに部下と一緒にお酒を飲みながら野球観戦すること」だけを生き甲斐に生きているという。

〈40代独身男が政府の少子化対策に待った!〉「オレたちは金がないから結婚しないわけじゃない!」“トラウマ男”“高望み男”“神経質男”たちの魂の叫び_1
公務員の杉田さん(撮影・集英社オンライン)
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お次は「美人でスタイルがよくて優しい女性でないとダメという思考が結婚を遠ざけた」と自己分析する“高望み男”、公務員の杉田さん(仮名・40歳、年収800万円)だ。

「30代前半までは合コンにも行きまくり、友達の紹介や友達の奥さんのお友達を紹介してもらうなど出会いにも積極的でした。だけどいつもデート止まりで交際には至らず。たぶん美人でスタイルよくて優しい女性でないとダメという自分の理想の高さが原因です。でもそれくらいいい女性じゃなきゃ、無理に誰かと付き合う必要もないと思ってます。妥協した相手と結婚してお金がかかるくらいなら、若くて可愛い風俗嬢に相手してもらった方がいいかな。実家に住んでいるから家事はしなくていいし、お金は貯まるし、パチスロと風俗に専念できるこの生活が楽ですね……」

これまで理想を追い求めてきた杉田さんには、結婚への希望も焦りもない。決して「金がないから結婚しない」わけではないのだ。