寒冷地の自宅で快適に暮らすために、
念願の薪ストーブを導入したのはいいのだが……

このコラムを掲載しているウェブサイトの運営元に忖度するつもりは毛頭ないのだが、僕は今年最初の大きな目標として、「週刊少年ジャンプ」人気2作品のタイトルと名台詞をミックスしたような決意を掲げた。

チェンソーマンに俺はなる!

どうしてもチェンソーを使いこなせる男になりたかった。
いや、なる必要があった。
それは“薪”の安定的な確保のためなのだ。

東京で生まれ育ち仕事をしてきた僕だが、現在は東京のほかに山梨県・山中湖村に家を持ち、デュアルライフ(二拠点生活)を実践している。
その山中湖村の家に今年、念願の薪ストーブがやってきた。

標高約1000メートルに位置する寒冷地の山中湖村での暮らしには、強力な暖房設備が必須だ。
家全体をほっこり温める薪ストーブの威力を初めて味わったこの冬、一家全員で大はしゃぎし、満足していた。
しかし薪ストーブの大きな問題点に気づく(というか実感する)のに、それほど時間はかからなかった。

「チェンソーマンに俺はなる!」文化系アラフィフ男が体験した「トップガン」並の体育会系チェンソー講習会の実態_1
家族も犬も大好きな薪ストーブ
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薪の消費スピードがものすごく早いのだ。
そして、市販されている薪が想像以上に高いのだ。

こりゃあかんと思っていろいろ調べると、それは薪ストーブ使用者共通の悩みだということもわかった。
薪ストーブを冬の生活の基盤としてマジで使っている寒冷地定住者ほど、高い薪の値段に辟易し、解決方法を模索しているようなのだ。

我が家の場合、現時点では山中湖村の家は別荘のようなもので、特に冬場はそんなに長期間過ごすわけではないのだが、近い将来、東京を完全に離れてここに定住するという計画がある。
そのときを見越しての薪ストーブ導入なのだから、行楽客や富裕層向けのインフレ価格である市販薪など、いつまでも買ってはいられない。

となると、道はただひとつ……。