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1隻作るのに半年かかるボトルシップはまるで人生と一緒。「自分を理解することが大事なんです」渡邊渚アナが超インドア趣味から学ぶこと_1
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究極の模型! 
それはボトルシップである

前回のエッセイに大きな反響をいただき、とても驚きました。勇気を出してカタツムリの殻から少し抜け出してよかったと思いました。

今回は前回よりもっと柔らかい話題で、カタツムリっぽい趣味のお話をしたいと思います。

1隻作るのに半年かかるボトルシップはまるで人生と一緒。「自分を理解することが大事なんです」渡邊渚アナが超インドア趣味から学ぶこと_2

小さいころから工作やものづくりが大好き。中でも建物や模型作りに興味があり、小学生の頃はノートに空想の街の地図を書き、住所の割り当てを勉強して、実際に住所を入れ、住宅の絵や間取り図を描いて遊んでいました。

のちに建築模型やミニチュアにもハマり、自室は自分で作った模型であふれています。そんな私が今一番夢中になっているのが、究極の模型“ボトルシップ”です。

休みの日は専ら家にこもり、一人黙々とボトルシップを作っています。日常を忘れ没頭することのできる貴重な時間になっています。

ボトルシップを眺めていると、この船が、瓶の蓋を開ければ大海原を優雅に帆走するのではないかとワクワクします。

私にとってボトルシップはただの模型ではなく、美しく勇ましく進むシーンを切り取って瓶の中に閉じ込めている、タイムカプセルのようなものだと感じています。

その船が実在した帆船であろうが、空想のものであろうが、この瓶の中に夢を抱き、見惚れ、実際に航行していたら...と想いを馳せてしまう。私にとってボトルシップはただの模型ではないのです。

その魅力の一つが“なぜ瓶の中に船を作れるのかが謎だ”ということ。謎や秘密は人の興味を誘うのでしょう。

ネットにも詳しい情報はほとんど載っておらず、専門書も40~50年前に発売されて以来出版されていません。私自身もこの情報の少なさに苦戦していて、独学で勉強中なのです。

1隻作るのに半年かかるボトルシップはまるで人生と一緒。「自分を理解することが大事なんです」渡邊渚アナが超インドア趣味から学ぶこと_3