「正しいタイピング」、できていますか?

一般的なパソコンのキーボードは、OSの種類や使用言語によってキー配列の違いがあるものの、およそ100以上のキーを搭載している。一方で指は10本しかないため、一つの指で複数のキーを担当する必要がある。
できるだけ素早い文字入力を行いたい一方で、これまでしっかりとしたトレーニングをせずに、“我流タイピング”が身についてしまっている人も多いのではないだろうか。

文字入力の効率性を上げるには、まずはやはり「タッチタイピング」を身につけたい。タッチタイピングとは、キーボードの刻印を見ることなく、指先の感覚を用いて正確に文字入力をするためのテクニックだ。
どの指がどのキーを担当するかを決めることで、習得を早め、正確に入力することができるようになる。

そもそも、タッチタイピングにはどのようなメリットがあるのだろうか。全日本タイピスト連合の代表である隅野貴裕さんは、次のように話す。

「最近はスマートフォンの普及で、パソコンのキーボード入力に不慣れな人も増えています。でも、効率的にメールや資料などを作成するのにタイピングは欠かせません。手元のキーボードを見ないでスムーズに入力できるようになると、思考を中断せずにすみ、生産性が大幅にアップします」

【2023年こそ習得!】「我流タイピング」は今からでも矯正すべき。生産性爆上げ&疲労軽減できるタッチタイピングの覚え方_1
全日本タイピスト連合の隅野貴裕(すみの・たかひろ)さん。学生時代にタッチタイピングに興味を持ち、毎日新聞社主催のタイピング全国大会6年連続優勝をはじめ、内閣総理大臣賞、総務大臣賞、東京都知事賞など多くの賞を受賞している
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