肩甲骨を寄せるストレッチで巻き肩を改善する
巻き肩を改善するには、普段から姿勢に注意して過ごすのが一番ですが、パソコンやスマホ操作でついつい悪い姿勢になってしまいがちなので、仕事の合間にストレッチをしてみましょう。
巻き肩の状態では肩甲骨が外側に開いているので、なるべく内側に寄せるのがポイントです。
まず、肩幅くらいに足を広げて立ち、両手は後ろに組み、胸を張ります。
これだけでも肩甲骨を背中の中心に寄せることができます。
さらに、そのまま首を上に向けます。このとき、口を閉じるのがポイント。
口を閉じることで首を曲げる筋肉「頸部屈筋群」を使うことになり、ストレートネックの改善になるのです。
この姿勢のまま30秒ほどキープしましょう。
次に、痛気持ちいい範囲まで首を右斜め上に向けます。
このときも口を閉じるのがポイント。
この姿勢で30秒ほどキープします。
最後に痛気持ちいい範囲まで首を左斜め上に向けます。ここでもしっかり口を閉じてください。
この姿勢で30秒ほどキープします。
もっと簡単なストレッチなら、同じように、肩幅くらいに足を広げて立ち、両手の手のひらをやや外側に向けて軽くひねるだけでもOK。
これを15回くらい繰り返してみましょう。
肩甲骨を動かすストレッチになり、巻き肩はもちろん、やせやすい体作りにもおすすめです。
肩甲骨周囲には脂肪を燃焼させ、体温を維持するときに使われる褐色脂肪細胞があるので、ダイエットが気になる人にとって肩甲骨の周りをストレッチしてみるのは得策なのです。
巻き肩は筋肉の凝りだけでなく、呼吸がしづらくなり、自律神経系にも影響を及ぼします。
長時間のデスクワークやスマホ操作時は、画面を見やすい位置に設置するなど工夫して、巻き肩にならないように気をつけましょう。
取材・文/百田なつき