マイホームの買い時はいつか?

昭和期バブルとは異なる今の「不動産バブル」。2023年「円安」「価格」「金利」はズバリどうなる?_4
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高騰している不動産価格を横目に、マイホームの買い時を見極めている方も多いのではないだろうか。2023年、金利が上がるとすれば、価格が下がる不動産も出てくるはずだ。
現金で購入する人なら、価格が下がれば買い時だといえるだろう。しかし、多くの人は住宅ローンを組んでマイホームを購入する。
金利上昇局面かつ不動産価格が下落局面にあるときの不動産の買い方について、長嶋氏はこう助言する。

「どれほど金利が上がって、どれほど不動産価格が下がるかは、蓋を開けてみないことにはわからない。エリアによっても変わってくる。大事なのは、将来を見据えて月々の返済が無理のない範囲に抑えられるかどうか。今は、自分で住宅ローンシミュレーションができる時代。

借入時点の返済額および金利が上がったときの返済額、あるいは同じ返済額で金利が上がったときの借入額をシミュレーションして予算を決める。資産価値が維持できるかも気にするべきではあるが、マイホームに関しては家族の都合や将来が優先されるのではないだろうか」

不動産市場は、転換期を迎えている。市場の三極化が進むと考えられる2023年には、国際情勢や市況とともに、購入したいエリアの動向、そして家族の希望や将来設計など、ミクロな視点も持って買い時や買い方を検討するべきだろう。

取材・文/亀梨奈美