何でも相談できる関係が依存症を防ぐ
子どもの依存症には、その子の家庭環境も大きく関係するという。
「子どもの依存症が起きてしまう背景には、親子関係や、それまでの親子間のコミュニケーションの積み重ねが影響していることがよくあります。
日頃から悩みや困りごとを気軽に親に話せる環境にある子たちは、やはり依存症にはなりにくい。否定的だったりすぐ怒ったりする親だと、子どもにとって相談できる相手ではなくなってしまいます。
親には話せなくとも、学校や塾の先生など気持ちを受け止めてくれる身近な大人がいたり、自宅以外で安心して過ごせる環境が何かしらあれば、依存症には至らなかったりする。依存症になる子は『頼れる人や場所がひとつもないために、何かに依存せざるを得ない』という子も多いんです。
我が子を依存症にさせないために親ができることは、普段から『話を聞いてもらえる、受け入れてもらえる』と子どもが感じられる関係性をつくっておくことだと思います」