「まわりからの評価に素直に向き合えるようになれた」―初の個展から9年目の光宗薫が振り返る、変化した“私”_4

パーソナルな世界から次のステップへ…
個展を通して見えてきた未来

――そんな光宗さんのパーソナルな作風は、『メロンタ・タウタ』以後変化し、2022年の最新個展『SEMITOPIA』ではかなり明るく感じられました。心境の変化などはあったのでしょうか。

『ガズラー』を終えたタイミングで「他人語りが続いても見る側は胸焼けしてしまうだろうな」と思っていました。“自分の心情”や“自分の捉え方”というテーマで言いたいことは、現時点では大阪と東京で行ったこの2個展で充分描けた気がしました。

同じテーマを短いスパンで繰り返しても変化がないし熱量も落ちる。見に来てくださる方に対してもそれは誠実ではないと感じました。なので、『メロンタ・タウタ』からは、自分の趣味や好きなものを組み込んでいます。それが、明るくなったと映るのかもしれません。

――パーソナルな内容の個展はもうやらないのでしょうか?

どうでしょう、また思うところが心の中で溜まったりそこに変化があったらやるかもしれませんが、数年で考え方が変わったり、心情が激変したりすることって稀ですから(笑)。

――蝉、お好きなんですね。

はい! 私、蝉、大好きなんですよ。地上での活動日数が少ない分、儚い命というイメージを持っている方が多いのかもしれませんが、生態というよりも単純に見た目が“強そうでかっこいい”ところが好きです(笑)。

何かひとつ好きなものをテーマに個展を開催するならば絶対に蝉と決めていました! ちょくちょくLINEスタンプも作っています。

「まわりからの評価に素直に向き合えるようになれた」―初の個展から9年目の光宗薫が振り返る、変化した“私”_5
2022年個展「SEMITOPIA」展示作品の元絵

――蝉のお話になるとすごくイキイキされていらっしゃるので、愛が伝わってきました!

蝉とプロレスと、今はまっている『キユーピー 1000アイランドドレッシング』の話になると、ちょっとアツくなってしまうかもしれません(笑)。