横浜Fマリノス優勝の“即興広告”で大バズり
――ひらがなの中で、どの文字が難しいとかってありますか?
ひらがなは全部難しいですよ。ひらがな見たら文字書きさんの技量がわかります。
――そうなんですね。「ぬ」とか難しそうですけど……。
いや、「に」とかが実は難しいんです。ああいう字の方がね。
――なるほど、かえってそういう方が難しいんですね。
![【スゴ技動画アリ】“即興広告”でバズらせた昭和気質な超稀少職人サインズシュウの仕事術_12](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/4/e/744mw/img_4e127f35511c964082659fc4f3bdc172623334.jpg)
――これまでのお仕事で印象に残っているものはありますか?
3年前かな、Jリーグの横浜Fマリノスの広告をやって、ものすごい話題になったんですよ。マリノスが優勝しそうになってて、結果が決まる5週間ぐらい前から優勝を煽る広告を考えてたみたいで、横浜駅の構内で“即興広告”をやるということになったんです。
![【スゴ技動画アリ】“即興広告”でバズらせた昭和気質な超稀少職人サインズシュウの仕事術_13](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/d/5/649mw/img_d5f950f10828f7f05656b34e5424f8bf64597.jpg)
――即興広告ですか。
「試合結果に応じて即興で作るゆうね。たとえば何対何で勝ったゆう点数とかやったらデジタル数字の『8』を黒で塗りつぶしたりして対応できるけど、『あと一勝だ!』みたいな、スローガンゆうか、そういうフレーズも即興で出したいと。でもそんなすぐには、印刷屋さんも間に合わん。で、調べたらこんなおっさんおるゆうんで(笑)
――これ以上ない適任ですもんね。
それで4週間にわたって横浜駅の構内にその広告の文字を書きに行ったんですよ。実際に書いてるところも人が集まって規制がかかるぐらい話題になったりして。あれはええ広告やなと思ったんですよ。ライブペイント広告、材料と作業料だけでできるし今はSNSやYouTubeでバズったりもしますからね。依頼、受け付けてます(笑)
――すごく面白いですね。横浜から大阪の上林さんに声がかかるということは、やっぱり職人さんが他にいないということですよね。
そういうことでしょうね。あとはデザイン学校で生徒の前でライブペインティングしたり、台湾に行った時もライブペインティングしたな。