美人のほうが得だと気づいたんです

――そもそもなぜ顔全体を整形しようと思ったのですか?

美人の方が得だと気づいたから。私の場合は自分が生まれ持った顔を生かした整形をしたかったんです。だから細かな部分はほとんど先生にお任せでした。

――元々、ご自身の容姿にコンプレックスがあったのですか?

いや、実はそれはなくて。私、身長172㎝で、豊胸ですがFカップあってスタイルは鏡を見て毎日、惚れ惚れしてるほど気に入ってるんです。でも正直、顔はフツー(笑)。この顔を全部整形したらもっと自分に自信が持てて、自己満足できるなと。

――では、なぜ美人の方が得だと思いますか?

まず対人面では容姿が良ければ第一印象も良くて様々な機会に恵まれるチャンスがありますよね。なにより生涯、自分自身の容姿と付き合うのは自分。毎日鏡を見て「今日も美人だなー!」と思えた方が自信が持てるじゃないですか。これ以上の得はないでしょ。

――整形することで人生における幸福度が上がるわけですね。

いえ、整形して幸せになるとは思ってません。単純にチャンスを得られる機会が増えるから、合理的だなと。ちなみに私の好きな言葉は「チャンスは貯金できない」です。

――常に世界中を旅するみさちゃすさんですが、今後、日本に帰国するご予定は?

10月は日本に一時帰国します。11月に、おでこに最後の脂肪移植の手術をしに韓国に行って終わりです。なので、その後はまたどこかにフラリと遊びに行くかなーって思ってます。

「美人はよりチャンスが増えるから合理的」韓国で9時間かけて顔をフル整形した“みさちゃす”をダウンタイム中に直撃!_6
タイ・プーケットのニューハーフ達に「私もその格好がしたい!」と仲間に入れてもらった、みさちゃす(左から3番目)

ルッキズムとはまた違ったみさちゃすの“美人合理論”。「来月、自分がどこにいるかも何をしてるかもわからないし、常に身軽でいたいですね」と話す彼女を見ていると、自分の小さな悩みや不安が一気に吹き飛ぶ感覚を覚えた。風のように生きるみさちゃすさんの今後を見守っていきたい。

取材・文/河合桃子