覚醒も近い? 超えそうでなかなか超えられない“105の壁”
――現在のベストスコア、聞いてもいいですか?
窪塚 105です。もうちょいなんですよ。
――時間の問題じゃないですか。
窪塚 最近は、何が悪くてスコアが伸びなかったのかも分かるようになってきたので、自分でももうちょっとかとは思うんですけど、なんだか壁がありますね。105が3、4回続いてるんです。せめて104とか103とか少しずつでも縮んでいけばいいものを、きっちり105でストップがかかる(笑)。
――本当に壁ですね。ショット、アプローチ、パット、バンカー、何か苦手なものでスコアを稼いじゃってるんじゃないですか?
窪塚 それが、そうでもなくって。日によって良いところ、悪いところが違って、「あれ? 今日は割と満遍なくいいんじゃない」と思った日でも、終わってみると105(笑)。
――難しいですね、ゴルフって(笑)。でも「間もなく覚醒する」と、誰かに言われたそうですね。
窪塚 ザ・サイプレスゴルフクラブっていう兵庫の名門コースで、ベテランのキャディさんから、「スウィング、特にテイクバックがすごくいいから、あとは振り方やクラブ選びで覚醒する」と言われました。2打目で距離を稼ぎにいくと確率が落ちるから、確実に前に行くクラブを選ぶこととかができるようになれば、100はすぐに切れると言うんですよ。その言葉を信じて、涼しくなるのが先か100切りが先かと頑張っています。
――明日から三連戦だそうですね。ゴルフ場はどこによく行きますか?
窪塚 縁があって関東と関西の両方を回れるので、いろんなゴルフ場に行きます。本当は特定のコースに通い続けるとスコアも縮むんでしょうけど、なるべくいつも初めてのところに行きたい。それでもスコアは徐々に良くなっているから、どこに行っても100を切れるような腕になりたいですね。
――お聞きしたところ、難しそうな名門ゴルフ場によく行っているようですから、優しいコースに行けば、実は簡単に切れるんじゃないですか?
窪塚 とは言っても、この前は100切りを狙いにいって、奈良の大和高原カントリークラブという、横幅200ヤードくらいあるめちゃくちゃ広いところに行ったんですよ。
――へえー。
窪塚 そこでも、105だったんで(笑)。
――何なんでしょうか、その壁は(笑)。
窪塚 ここまで来たら、いつか来る特別な日のために、100切りは取っているんだと思っています。
――うん、うん、そうですね。
窪塚 打った結果の数字だけではなく、何番を握って何ヤードくらい飛び、どの辺りに行ったか、そういう過程を将棋の棋譜のようにきちんと覚えておいた方がいいって、後輩だけど俺のゴルフの先生である、大阪のクラブハウスというゴルフアパレルで働くアレックスというやつに言われたんですよ。「どうしてそのクラブを選んで、結果がどうだったかというところまで覚えると、ものすごく伸びると思います」って。なるほど!と思いましたね。
――深いですね、ゴルフは。
取材・文/佐藤誠二朗 ヘア&メイク/佐藤修司 撮影/松木宏祐