少子化でも増える未成年による性非行

日本では毎月、いや毎週のように未成年による性非行関係の事件が起きている

先月8月にも、兵庫県で15歳の少年が7歳の女児に対して性的な行為をして逮捕されたり、神奈川県で別の15歳の少年がSNSを介して11歳の女児にわいせつ画像を送らせて逮捕されたりといった事件が相次いだ。

日本では、少年による性非行が高止まりしているような状態がつづいている。国内の少年の検挙総件数は、2012年が28万件だったのに対し、2021年は17万件と大幅に減少している。にもかかわらず、「強制性交」「強制わいせつ」「公然わいせつ」といった性非行の検挙数はほとんど変わっておらず、年度によってはむしろ増加しているのだ。少子化が進んでいることを踏まえれば、実質的に増加傾向にあると言えるかもしれない。

一般的に性非行は、若者の性的欲求によって引き起こされると考えられがちだ。だが、実際に少年院を取材してみると、それだけに限らない深い闇があることがわかる。

性非行をした少年たちの、心の深淵をレポートしてみたい。