アホエロの宝庫『ポジ』
最後に僕が大好きな作家さんの1人・はらだ先生の作品から2作品『ポジ』と『ネガ』をご紹介します。『ポジ』はコミカルなお話、『ネガ』はシリアスなお話が詰まった短編集です。まずは『ポジ』の好きなポイントからお話ししていきます!
表題作「メシアシリーズ」は、はらだ先生のデビューコミックス『偏愛』に掲載されている「メシアの厄日」の続きのお話なのですが、主人公で元タチ専(攻め専門)の自称メシアが攻めに騙されてネコ(受け)になるというとにかくアホエロなお話です(笑)。メシアの出で立ちだけで十分アホさが伝わってくるのが素晴らしい! はらだ先生の描く攻めのゲス顔も大好きです。
『ポジ』の中で特にお気に入りなのが、表紙に描かれているキャラクターが登場する「宇宙のもずくシリーズ」。近未来が舞台の触手アホエロストーリーで、「はらだ先生って何でも描けるんだな!」と驚かされた作品です(笑)。
ただエロいだけの触手モノではなく、物語もしっかりあって登場人物の博士と助手のキャラクター性や2人の関係性もしっかり描かれている。はらだ先生の世界観をじっくり感じられる贅沢な触手モノなので、触手が大丈夫な方にはぜひ読んでいただきたい作品です!