曲ができてから2日間で詞を書くことも

作品を理解するためにじっくりと時間をかけるという藤林さん。膨大な仕事量に思えるが、どのように調整しているのだろう。

「並行して進める仕事は多くて3つまでと決めています。締め切りが一日おきに続いたりすることもあり、スケジュール調整はなかなか大変。今は曲先の仕事が多いのですが、メロディができあがる予定が遅れ、私のもとにやってきたときには締め切りまで2日間しかないということも。

作詞の後、仮歌を入れて、歌い手が練習して、レコーディングをして……と楽曲に関わる予定がぎっしり詰まっているので、締め切りを守らないわけにはいかないんです。予定通りに仕事の時間が確保できないときでも、約束の期日までに詞を書き上げるために、準備だけは怠らないようにしています。

仕事柄、音楽が流れている店内だと詞をつくるのに都合が悪いので、ほぼ自宅で過ごすことになります。もともと夜型で陽が沈んでからのほうがやる気が出たんですが、ここ数年は日中のほうが効率がいいと気づき、午後7時には仕事を終えるようにしています。というのも、犬を3匹飼っていて、ちょうどこの時間にお腹が空いたと鳴くんです。この晩御飯の時間に合わせ、その日やるべきことを終えようと頑張っています」