7月16日(土)から東京・六本木の森アーツセンターギャラリーにて「特別展アリス ─へんてこりん、へんてこりんな世界─」が開催中。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)の収蔵品に加え、コレクターや世界各地の博物館の所蔵品など希少な資料が出展された。
アリスといえば、ディズニーのアニメーション映画『不思議の国のアリス』と、その原作であるルイス・キャロルの小説を真っ先に思い浮かべる方も多いだろう。
しかし、今回の展示は小説や映画といった特定のジャンルにとどまらない。
端的に言えば、アリスと名のつくものであれば、なんでもOK! アリスから派生した文化をファッションから現代作家のアートまで広い視点で紹介している。
正直、会場を訪れるまでは「雑多にアリスに関する作品を並べただけの展示になっているのではないか」という一抹の不安を持っていたアリス好きの筆者。しかし、一度足を踏み入れると、期待以上に来場者を楽しませる仕掛けに溢れていた。
今回は3つの切り口から、本展の見どころを解説する。
世界中のアリスが集結「特別展アリス ーへんてこりん、へんてこりんな世界ー」が開催中
世界各国にファンが多く、アートやファッションへ影響を与え続けている『不思議の国のアリス』。その世界観に没入できる『特別展アリス ─へんてこりん、へんてこりんな世界─』を、アリスフリークでもある筆者がレポ。
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「静」と「動」2つの視点から知るアリスの歴史