怖すぎてラストシーンが見られない!?

『呪詛』(2022)咒 上映時間/1時間51分/台湾
6年前、恋人の故郷を訪れた女性は、想像を絶するような恐怖を味わった。その地には忌まわしい言い伝えがあり、ある地下道に足を踏み入れると祟られるというのだ。実は彼女たちは超常現象を調査するチャンネルを運営していて、そのネタのために地下道に足を踏み入れる。それは、とんでもない恐怖の幕開けだった……。

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Netflix映画『呪詛』独占配信中

これまで数えきれないほどホラー映画を見てきたが筆者が、あまりの怖さに思わず最後、目をつぶってしまった台湾発のホラー。若者が禁忌を破って呪われるという展開はホラーの常套で別に新しくもないし、POV方式を用いた映像と設定にも新鮮味はない。にもかかわらず、これまで味わったことのない恐怖が迫ってくるのは、そのふたつを巧妙に使って、前代未聞の「観客参加型ホラー」にしたところにある。つまり、ソレを見てしまったほうも“呪詛”されるのではないか?と思わせる作り方&物語になっているのだ。もっというと、この映画の最後を見たことで、これから自分の身に起きるだろう、うれしくない出来事が、その呪いのせいだと思ってしまうかもしれない……。筆者は、ついついそこまで考えてしまい、最後を見られなかったわけなのだ。それでもやはりラストは気になるので、見た人に教えてもらった。それを聞いて、ますます見なくてよかったと思ったのだが、もちろん「そんなの映画だから」と割り切れる人は、この作品をホラー・エンタテインメントとして満喫できるはずだ。

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