怖すぎてラストシーンが見られない!?
『呪詛』(2022)咒 上映時間/1時間51分/台湾
6年前、恋人の故郷を訪れた女性は、想像を絶するような恐怖を味わった。その地には忌まわしい言い伝えがあり、ある地下道に足を踏み入れると祟られるというのだ。実は彼女たちは超常現象を調査するチャンネルを運営していて、そのネタのために地下道に足を踏み入れる。それは、とんでもない恐怖の幕開けだった……。
![呪い、血しぶき、ミンチ……ぼっち鑑賞禁止の傑作ホラー映画5選_1](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/0/a/744mw/img_0a69ecce9afaff8ced20e8a8f38f1faf690602.jpg)
これまで数えきれないほどホラー映画を見てきたが筆者が、あまりの怖さに思わず最後、目をつぶってしまった台湾発のホラー。若者が禁忌を破って呪われるという展開はホラーの常套で別に新しくもないし、POV方式を用いた映像と設定にも新鮮味はない。にもかかわらず、これまで味わったことのない恐怖が迫ってくるのは、そのふたつを巧妙に使って、前代未聞の「観客参加型ホラー」にしたところにある。つまり、ソレを見てしまったほうも“呪詛”されるのではないか?と思わせる作り方&物語になっているのだ。もっというと、この映画の最後を見たことで、これから自分の身に起きるだろう、うれしくない出来事が、その呪いのせいだと思ってしまうかもしれない……。筆者は、ついついそこまで考えてしまい、最後を見られなかったわけなのだ。それでもやはりラストは気になるので、見た人に教えてもらった。それを聞いて、ますます見なくてよかったと思ったのだが、もちろん「そんなの映画だから」と割り切れる人は、この作品をホラー・エンタテインメントとして満喫できるはずだ。
![呪い、血しぶき、ミンチ……ぼっち鑑賞禁止の傑作ホラー映画5選_2](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/6/6/744mw/img_669e2a2d0a3caf915292bfdefd3e0797721358.jpg)