7500点から“ナカの人”が選んだ知られざる逸品

心地よい日常生活を支える商品・サービスを展開し、いまや誰もが知り、多くのファンがいる無印良品。毎週、あるいは毎日お店に通って、化粧品やお菓子などをくり返し買っている人もいるかもしれません。

まだヘビーユーザーではない人でも、すでに人気があったり、話題になったりして、たくさん売れているような商品――たとえばポリプロピレン収納、カレー、足なり直角の靴下、シリコーンを使ったキッチン用品のシリーズなどは知っているのではないでしょうか。

でも、それ以外はどうでしょうか? 無印良品は大々的な宣伝はしませんし、店頭にPOPが賑やかに並んでいるわけでもありません。商品のタグにも、最低限のことだけがシンプルに書かれていて、アピールがとても控えめです。だからこそ実際にお店に出かけていって、見て回り、自分に合った商品を“発見”する喜びもあるのですが……7500アイテムすべてはチェックできませんよね。

そこで本書では、“一番人気”の陰に隠れた「売れ行きは地味かもしれないが、ロングセラーの定番」や、「まだ多くの人に伝わってはいないけれど、実は売れ筋」になっている商品にスポットライトを当ててみました。

といってもそんな情報は、なかなか外には出てきませんし、“ナカ”にいないとわからないことばかり。そこで、無印良品を運営する良品計画の方々から直接お話を聞いてみました。

すると、出てくる出てくる……意外な定番商品、開発秘話。社内で人気の商品、便利な使い方などの蔵出し情報。取材していくなかで、みなさんの商品への熱い思い、「この子(商品)もお客様にもっと見つけてもらいたい」という思いが伝わってきました。

*本文の中でカギ括弧で挟まれている箇所は、無印良品の方々から取材でうかがった情報のなかから、とくに読者のみなさんにお届けしたい部分です。