速報性、正確性においてウィキは無敵

10年ほど前、学生が大学の提出論文にウィキから無断引用したとか、新聞記者がウィキをペースに記事を書いていたことが問題視されたが、そのころのイメージを引きずっていると、大きな誤解を招きかねない。もちろん無断引用するのは論外だが、あなたが知らない間に、ネット社会も、そしてウィキも進化している。

本は、時代のニーズに合わせてタイトルや内容が変わる。広辞苑や百科事典も、初版、第2版、第3版とマイナーチェンジされていく。パソコン関連の本なら新しい技術に合わせ、法律関連の本なら新しい法律に対応するように、アップデートしていく。ウィキの場合、それが日々、行なわれているわけだ。

間違っている記述はすぐに修正され、新しい事実が判明すれば、すぐに加筆される。

ネットの特性を生かして最新の情報に更新できる。本でこういうことを書くのも気がひけるが、本とウィキではスピードが全く違う。日々アップデートされていく媒体で、多くの人が関わり、正確で洗練された情報に進化していく。

速報性、正確性においてウィキは無敵なのだ。