食べ物についての免疫力の都市伝説を解説

次は「●●を食べると免疫力が高くなる」「●●成分は免疫をアップさせる」という食べ物についての都市伝説について検証していきましょう。

都市伝説3 乳酸菌を摂取すると免疫力が上がる
→× 乳酸菌には整腸作用があるが、風邪を引きにくくなるわけではない


乳酸菌とは発酵によって糖類から乳酸を作り出す性質を持つ微生物のことを指します。腸内で悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整えます。

ヨーグルトやチーズ、漬物など乳酸菌を含む食品ですが、これを摂取したからといって風邪が引きにくくなるというエビデンスはないので、免疫力が上がるとはいえません。
ただし、乳酸菌に副作用があまりないので、腸の調子を整える、便通の改善のために摂取するという試みは問題ありません。

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ヨーグルトを食べても風邪をひきにくくなるわけではない

都市伝説4 納豆を食べると免疫力が上がる
→× 健康効果は期待できるが、免疫力は上がらない


納豆も乳酸菌同様に、風邪が引きにくくなるというエビデンスはないので、免疫力が上がるわけではありません。

ただ、納豆は日本が誇る発酵食で良質なたんぱく質と鉄分、食物繊維が豊富に含まれています。腸内環境を整えたり、死亡リスクの低下が示唆されていたりと健康効果は期待できるので、食事に取り入れるのはおすすめです。



都市伝説5 緑茶を飲むと免疫力が上がる
→× コレステロールを下げる効果はあるが、免疫力とは関連はない


緑茶は、抗酸化作用があるといわれているポリフェノールの一種である「カテキン」を多く含んでいて、悪玉コレステロールのLDLコレステロールを下げる効果があるという研究データがあります。ですが、緑茶を飲むと風邪を引かないというエビデンスはないので、免疫力とは関連付けられません。