「学校に来ているところも見られたくなかった」
給食の時間だけ学校に来るのは「ズルい」のか――。
不登校の子どもの「給食だけ登校」をめぐり、SNSで議論が起きている。Xでは、給食だけ来る同級生が当番や片付けをせず、周囲に用意してもらっていたという体験談が拡散。一方、給食だけ来ることで同級生からバカにされていた子に、実はネグレクトなどの家庭事情があったと、別の経験を語る投稿もあった。
こうした「部分登校」は報道でも取り上げられ、11月3日に掲載された「withnews」の記事では、スクールカウンセラーが安易な批判を控えるよう訴えている。
では、本人はどんな気持ちで学校に来ているのか。別室で給食を食べていた経験を持つ、都内の小学校に通う小学3年生のA子さんは「どうしても給食が食べたくて行っていたわけじゃない」と話す。彼女が学校を休んだきっかけは、同級生との関係だった。
「5月くらいに、男子にちょっかいを出されたり、ちょっと苦手な女の子に意地悪されたりしたのがイヤで、1日、学校を休んだんだよね。クラス替えをしたばかりで、仲のいい子も教室にいなかったしね。そしたら次の日、教室に入るのが怖くなった。
『なんで休んだの?』『あの子って学校に行けないんだ。変だよね』って言われるのが怖くて、学校にも入れなくなっちゃった。みんなが自分を見ているって思うようになったんだ。親も先生も『そんなこと、誰も思ってないよ』って言うけど、そうは思えなかった」
先生は、給食だけでも食べに来るよう声をかけてくれた。
「そもそも教室に入るのがイヤだから、行きたくなかった。でも、別室で食べるのはよかったかな。給食が楽しみだったとかではないけど、優しくしてくれる保健室の先生や副担任の先生が、たまに来てお話しできたしね。家では学校の時間にゲームもテレビもダメだったから、暇だったし。
でも、学校に来ているところも誰かに見られたくなかった。一度、昼休みにトイレでクラスの子と会って、『なんで授業に出てないのに、不思議だな〜』って言われたの。それが本当にイヤで、それからは教室のある階でも、帰るときでも、絶対に会いたくなかった」
教室に戻れるようになったのは2学期からだ。夏休みに両親とさまざまなことをして過ごし、「ちょっと頑張ろうかな」と思えたという。
「意地悪をした子も謝ってくれたし、なんとなく私も行けるようになった。給食はあってよかったと思う。でも、どうしても食べたいってわけじゃなかった。先生はよく『給食を食べにおいで』『食べたら帰ろう』って言ってくれてたよ」













