桁外れ! 巨大ITのAI設備投資
ここ数年、国内外の株式市場を牽引してきた最大の要因は、生成AI関連の設備投資であることは論をまたない。一方、現状の相場は“AIバブル”だという懸念も大きくなっており、先行きに不安を感じている人も多いだろう。こうした現状を、なごちょう氏はどうみているのか。
「グーグルやマイクロソフト、アマゾンといった“ハイパースケーラー(巨大クラウド事業者)”と呼ばれるテック企業が、AI開発やデータセンター建設などに莫大な投資をしてます。このAI関連の巨額投資が、様々な企業の業績を押し上げており、恩恵を受けるハイテク株の比率が高い日経平均株価は底堅い動きになっています。当面、この構図は続くのではないでしょうか」(なごちょう氏/以下同)。
米大手金融機関のゴールドマン・サックスによると、’26年、アマゾン・ドット・コム、アルファベット、マイクロソフト、オラクル、メタ・プラットフォームズの5社だけで、AIインフラなどへの支出は8000億ドル(約128兆円)に達するという。これは、日本の大企業の’26年度設備投資計画の5倍以上だ。国内ではソフトバンクグループが社債を発行するなどして、OpenAIに数兆円規模の投資をしているが、桁違いの数字といえる。
中小型株も潤すAIの巨額マネー
ハイパースケーラーの巨額投資の恩恵は、日経平均を左右する大型ハイテク株にとどまらない。中小型株の業績にも影響を与えているという。
なごちょう氏が今年保有した株にシグマ光機という銘柄があった。東証スタンダード市場に上場している、ほとんど知られていない時価総額200億円程度の小型株だったが、10月初旬の決算発表を受けて株価はストップ高まで買われたという。四半期ベースの売上高、営業利益、経常利益が揃って過去最高を更新、特に営業利益は前年同期比で約3倍になったのだ。
「業績が上方修正された理由として、生成AI、AIデータセンター関連の設備投資により、同社製品の需要が拡大したと会社側は説明しています。電気信号を光信号に置き換える技術である“光電融合”で使われる電子部品や半導体の製造に、シグマ光機のレーザー加工機などが使われている。同社のようなニッチな企業にも、確実にAI関連の設備投資の影響が及んでいます」
シグマ光機の株価は、過去数年間、ほとんど動きがなかったが、’26年はすでに年初から2倍程度まで上昇している。













