「AIチャットでの自動応答にしかならなかった」
事件発生から逮捕までには2カ月以上を要した。だが事件当日、警察は現場付近で配達員とみられる男を職務質問していたという。A子さんが振り返る。
「事件当日、買い物から帰宅してしばらくすると警察が到着しました。警察の方は『家の付近に不審な配達員がいたため職務質問をした。デジカメで撮った写真の男で間違いないか』と娘に見せたのですが、遠目からの撮影だったため、娘は『わからない』と答えるしかありませんでした」
警察からは、ロケットナウに連絡して配達員の名前や身元を確認するよう求められたという。
「『配達員の名前がわかれば捜査がスムーズにいく』と警察に言われ、急いで電話をかけました。ですが、すでにオペレーターでの受付時間は終了しており、AIチャットでの自動応答にしかならなかったんです」
A子さんは事件の緊急性を伝え、配達員の名前を確認しようとした。しかし、個人情報保護を理由にAIから回答は得られなかったという。結局、警察はその場で男を事件の容疑者と特定することはできなかった。
「もし、緊急対応ができる人間と繋がっていたら…とそのときは思いました。ですが後から思えば、仮にオペレーターが出たところで、登録名と目の前の男が違う、結局その場でどこまでできたかはわかりませんが、連絡が取れないことへの歯がゆさはありました」
また、A子さんが確認したところ、事件に使われたアカウントが停止されたのは、事件発生から9日後の7月14日だった。事件発生からアカウント停止までの間、運営会社は何を把握し、どのような対応を取っていたのか、A子さんは知りたいという。














