相次ぐ巨大クジラの漂流は地震の前兆?
匝瑳市を含む九十九里浜は、太平洋に面して長く続く砂浜だ。沖合を漂うクジラや、弱って自力で泳ぐのが難しくなったクジラは、その時の海の流れや風向き、波の強さなどによって浅い場所へ運ばれることがある。
海が荒れれば、それまで沖にいた個体が岸に近づくことも考えられる。
ただ、同じ地域で2頭が続けて確認されたからといって、その場所にクジラを引き寄せる特別な原因があるとは限らない。
一方、こうした出来事が続くと、SNSなどで出てきやすいのが「地震の前ぶれではないか」という声だ。
過去にもクジラやイルカが大量に海岸へ打ち上げられるたびに、大きな地震との関係が話題になってきた。
ただ、現時点で、クジラの漂着や座礁を地震の前ぶれとみなせる科学的な根拠は確認されていない。
気象庁も、動物は人間より音や電気、においなどを敏感に感じ取る種類がいるとする一方、動物の変わった行動は地震以外のさまざまな理由でも起こるため、「地震との関係は科学的に説明できていない」としている。
今回の2頭についても、何らかの関係があるのか、それとも別々の理由でたまたま同じ地域に現れたのかは、まだ分かっていない。
とくに2頭目は、生きた状態で浅瀬にいたことから、体調不良やケガ、海の状況など、さまざまな可能性が考えられる。
短い間に同じ地域へ現れた2頭のクジラ。一見すると不思議な出来事だが、原因を判断するには、それぞれの個体の状態や種類、海の状況などを詳しく調べる必要がある。
取材・文/集英社オンライン編集部













