「50万円以上も払った手術でこんなことになるとは…」
細田さんは「もうクリニックに頼ることはできない、この不調を解消したい」とネットで「アクアフィリング」のワードで検索した。すると「アクアフィリングは危険な製剤だ」とする数々の情報を見つけ呆然とする。
そこでアクアフィリング除去と修正手術を積極的に行う東京美容外科の麻生泰統括院長のYouTubeを見て「麻生先生に修正手術をお願いしよう」と思い至った。麻生氏はSNSでも積極的に情報発信している医師だ。
細田さんは2024年9月に麻生氏のアクアフィリング除去と修正手術を受けた。麻生氏に細田さんのアクアフィリング除去の様子を聞いた。
「生理食塩水などで簡単に除去できると謳われていたアクアフィリングですが、実際には容易に完全除去できるものではありません。体が注入物を異物と認識して過剰な免疫反応を起こし、硬いシコリを作りますし、周囲に炎症や組織障害を起こし、脂肪組織や乳腺組織を傷めることがあります。
さらにジェル状の物質が被膜を作らずに周囲の組織へ浸み込むため、重力や圧迫によってお腹や背中、脇の下に移動してしまうこともあります。細田さんの左下にはすでにその体内移動が起きていました」
細田さんの手術は約2時間ほどかかった。
「アクアフィリングはジェル状の製剤で、被膜を作らずに乳房内で流動性を持って広がるため、正常な乳腺組織や筋肉との境界線が分かりにくく、完全除去が難しいのです。
細田さんは左右それぞれ追加分も含め200㎖のアクアフィリングを入れたそうですが、除去しただけでは乳房がシワクチャになってしまいます。修正にあたり『モティバ』というシリコンインプラントを380cc入れました」
修正手術から約2年が経った現在、細田さんは胸の痛みに悩まされることなく日常生活を過ごしている。
「術後は感染リスクがかなり高い状態だと言われたので、ほぼ1週間ほど抗生物質の点滴を受けに行きました。それでも感染症など起こしたら抜去する必要があるとも言われたのですが、なんとかそれを乗り越えました。
麻生先生には胸の不調を取っていただけたので感謝しています。でも『乳腺が傷んでいて、将来、授乳ができない可能性がある』と説明された時はさすがにショックでした」













